
全3回の初回となる2月14日(水)は茨城キリスト教大学専任講師の田中久子さんを迎え、日本昔話の語りから講義が始まりました。
昔話絵本の紹介で、有名なグリム童話「おおかみと七ひきのこやぎ」の話がありました。
最後の情景でお母さんがこやぎたちを寝かせていてお月さまが出ている言葉がないシーンがあり、先生にとってはこの本で「文を読むだけでなく大人も絵をまるごと楽しむ」という1冊に出会ったそうです。
私が気になっていた「三びきのやぎのがらがらどん」では、絵がストーリーを語っている、構図がしっかりしていて力強いメッセージを持っているなど沢山のお話が聞けました。
歌人の俵万智さんもお気に入りで小さい頃に繰り返し読んでもらっていたそうです。
この北欧民話には「トロル」という魔物が出てきますが、あのムーミン谷のお話の「ムーミン」はトロルを小さくかわいくしたものだそうです。そういえばムーミンの名は「ムーミン・トロール」。ひとつ発見がありました。
子どもが最初に出会う本が絵本ですが、心に焼きつく1冊に出会えたら素敵だし楽しみも増えますね。また、「大人も読んでもらって耳で言葉を聞いて絵を見ながら絵本をまるごと楽しむ体験をしよう!」というお話も聞けました。
図書館や書店などでは定期的に「おはなし会」を開いているので新しい1冊に出会って親自身も絵本の楽しさを見つけられればいいですね。(あ)